1987 BMW M3
グループA最速を目指した究極の“Mパワー”
ツーリングカー・レースでの勝利−−
この唯一無二の目的を達成するために、
BMWモータースポーツ(BMW M社の前身)は
3シリーズの2ドアセダンをベースとする
ハイパフォーマンスモデルの開発を手がける。
エンジンは専用の2.3リッター 直4DOHC16Vを搭載。
シャシーやボディにも徹底した改良を図り、
優れたトラクションと空力特性を実現する。
渾身の高性能車は「M3」の車名で1985年に発表。
1987年からはサーキットを舞台に大活躍した。
フェアレディZ 300ZX
ハイテク技術を積極的に採用した新世代Z-CAR
好景気に華やぐ1980年代後半の日本の自動車市場。
潤沢な開発資金を有する自動車メーカーは、
市販モデルのハイテク化を積極的に推し進めていく。
日本屈指のスポーツモデルである
日産自動車のフェアレディZも、
渾身のフルモデルチェンジを実施した。
190E2.3-16
レース制覇を目指した小型スリーポインテッドスター
メルセデス・ベンツ初のコンパクトセダンとして、
1982年に市場デビューを果たした190シリーズ。
上位クラスと同様の入念な設計や高い安全性を
備えた新世代サルーンはたちまち高い人気を獲得する。
その後、高性能版の「190E 2.3-16」が登場。
コスワースがチューニングした2.3L・DOHCエンジンに
エアロパーツをフル装備したレース参戦を前提にした
ホモロゲーション用ハイパフォーマンス車は、
メルセデスのスポーツイメージを一気に引き上げた。