館長日記12 ランボルギーニ・ウラカンEVO・RWD 【2021】

610psを解き放つ! 刺激的なドライビング世界を体感

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名車文化研究所の館長は、もちろん無類のクルマ好き。
得意なのは「ちょっと古いクルマ」だけではありません。最新モデルも興味シンシン。現在でも自動車専門誌「CAR and DRIVER」の編集委員としてバリバリ取材をこなしています。
その日常を「館長日記」としてご紹介します。今日はイタリアン・スーパーカーの代表、ランボルギーニ・ウラカンのご紹介です。
名車文化研究所・館長 横田宏近 写真 ランボルギーニ
最新ランボルギーニ体感イベント。試乗車はウラカンEVO!

 今日は、昨年の素晴らしい体験のお話です。静岡県・御殿場で開催されたランボルギーニのドライビングパフォーマンス体感イベント「DRIVING EXPERIENCE AT THE WHEEL OF A LAMBORGHINI」に参加した思い出です。
 メインインストラクターはなんと元F1ドライバーの高木虎之介氏。東名高速道路でウラカンEVO・RWD、箱根のワインディング路ではウルスのステアリングを握れるという、夢のようなイベントです。

 ウラカンEVO・RWDは610ps/560Nmの今やスーパーカーでも少数派の大排気量・自然吸気V10ユニットを搭載したMRスーパースポーツ。“REWIND(=立ち戻る)”をテーマに開発され、4WDモデル以上にピュアなマン・マシン・インターフェイスを追求したランボルギーニの代表モデルです。スポーツやコルサの走行モードを選択するとトラクションコントロールはオーバーステアを許容。コーナー出口での脱出速度を高めるなど、ドライビング時の自在性がアップします。クーペとスパイダーのボディタイプが用意され、もちろんパフォーマンスは圧倒的なレベル。トップスピードは324km/hに達し、0→100km/h加速は3.5秒でクリアーします(共にスパイダーの数値)。

東名高速を激走! 陶酔のサウンドと速さに感激

 ドライビングスタート。インストラクターのウラカンEVO・RWDに、まずはクーペで続きました。東名高速に入りスポーツ・モードをセレクトしました。通常のストラーダ・モードでも加速は強力でしたが、スポーツではさらに刺激的に変化します。右足の踏み込みに応じ7速DCTは瞬時にシフトダウンし、まさに強烈なスピードの伸びを見せるのです。シフトダウンとともに高まるエンジン音はドライバーを興奮のるつぼに誘う快音。まさに非日常の世界です。

 パーキングエリアに入り、今度はスパイダーに乗り換えました。オープンエアのスパイダーはV10サウンドがよりリアルに耳に届きます。クルマとの一体感は一段と高く、もう最高。トンネルでは意識的にシフトダウンし、エンジン音を存分に楽しませてもらいました。
 それにしても3台のウラカンEVOが編隊を組んでのクルージングは、まさに別世界。美しくシャープな造形、圧倒的なパワー、陶酔のサウンド、そして人車一体のドライビング感覚は、芸術品の域に達している、とさえ感じました。スーパースポーツは絶対的なパフォーマンスだけが価値ではありません。ドライバーを特別な世界に誘うことにこそ意味があると実感できたひとときでした。

ワインディングでウルスを味見。こちらも最高でした!

 箱根のワインディング路でステアリングを握ったウルスも感動的でした。ステアリングの反応はシャープで的確。大柄なボディを意識することなく、意のままの走りが楽しめました。スポーツ・モードを選ぶと4ℓ・V8ツインターボ(650ps/850Nm)のレスポンスは鋭くなり、よりランボルギーニらしく変身。ウルスはスーパーSUVと呼ぶに相応しいと思いました。

 ランボルギーニに乗る価値、それは特別な時間が味わえることにあります。世界で最も刺激的なドライビングを提供するスペシャルなブランドだと、改めて実感しました。