BMW X2 xDrive20i M SportX 【2018】

まったく新しいコンセプトから誕生したBMWの新星



文:中川和昌
BMWの新時代を象徴

SUV時代と言えるほど、ほどんどのメーカーが様々なサイズのSUVを送り出している。こうした流れの中で、BMWは、SUVではなくSAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィーグル)と呼んで差別化。さらにスポーツ性を前面に打ち出したSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)を用意している。
X4やX6がそれにあたるが、X2はSACの新型として登場。さらに新しいコンセプトが盛り込まれ、BMWの新時代を象徴として位置づけられる。もとSMAPの香取慎吾をイメージキャラクターに起用して、若い世代をターゲットに、『UNFOLLOW』、つまり日常や常識やルールをフォローしないイメージを前面に打ち出している。

下側の幅を広げたキドニーグリルは他のシリーズとは異なるし、Cピラーに組み込まれたBMWのホフマイスター・キンクは、往年のBMWクーペを思わせる。さらにウエストラインが高く、コンパクトなキャビンや独特のボリューム感があるボディもこれまでのXシリーズとは異なる。要するに伝統と創造性を盛り込んで、BMWの新しさをあらゆる角度から強調しているのだ。ボディサイズは4375×1825×1535mm、ホイールベース2670mm、全高1550mmで、日本のタワーパーキングに収まるところも特徴のひとつだ。

現行ミニやBMW 2シリーズと共通のプラットフォームで、フロントに横置きされるパワーユニットは1.5ℓ直列3気筒ターボと、2ℓ直列4気筒ターボの2種類。それぞれ18iと20iとなり、これに組み合わせられるトランスミッショッンは18iが7段DCTのFWDのみ、20iが8段ATのAWDのみとなる。
さらにバリエーションは18iと20iのそれぞれにスタンダードとMスポーツXが用意され合計4モデル。今回の試乗車は20i MスポーツXに、セレクトパッケージやアドバンスド・アクティブ・セレクト・パッケージ、20インチホイール&タイヤなどのオプションを装着していた。

192ps/5000rpmのパワーと28.6kg-m/1350-4600rpmのトルクを発生する2ℓ直4ターボエンジンは、1620kgのボディを文句なしに力強くパワフルに走らせてくれる。パドルシフトを備える8速ATの変速もスムーズで、上りの続くワィンデングでも力不足を感じることはない。
Mスポーツのサスペンションは、やや硬めだが、不快に感じることはない。ステアリングに対するレスポンスは適度にクイック。狙ったラインを外すことなく、SUVとは思えないほどワインディングロードでもハイペースを維持できる。まさにSACなのである。ハンドリングの良さはやはりBMWの血筋であり、BMWの新しいコンセプトを強く感じさせてくれる。