スープラ 【2019〜】

全3グレード構成。新世代FRスポーツの衝撃



新型はBMWと共同開発。スポーツカーの理想を追求

 トヨタ・スープラが17年ぶりに復活した。新型はBMWと共同で開発され、パワーユニットや基本メカニズムは新型BMW・Z4とオーバーラップ。生産はオーストリアのマグナ・シュタイヤー社が担当。日本に輸入された後、トヨタの元町工場で最終チェックを行い、デリバリーされる。
 日本仕様のラインアップは、RZ、SZ-R、SZの3グレード構成。パワーユニットはRZが3ℓ直6ターボ(340ps)、SZ-RとSZは2ℓ直4ターボ(それぞれ258ps、197ps)。トランスミッションは全車8速マニュアルモード付きAT。駆動方式はもちろんFRである。

 新型は運動性能向上のため、基本パッケージングに徹底的にこだわった。「ホイールベース、トレッド、重心高」はスポーツカーの理想値に設定されている。
 ボディサイズは全長×全幅×全高4380×1865×1290mm(RZ)、ホイールベース2470mm、トレッドF1595/R1590mm(RZ)。重心高は水平対向エンジンを積む86より低い。

 ホイールベース対トレッドの比率は1.55(RZ/SZ-R)。ライバルとなるポルシェ・ケイマン(1.62)やアルピーヌA110(1.56)を凌ぎ、クラストップの値をマークした。ホイールベースとトレッドの比率はコーナリング時の回頭性を図る指標。数値が1に近いほど機動性(回頭性)が高く、2に近づくほど安定性(直進性)を重視したハンドリングになる。新型はシャープな操縦性を楽しむためのリアルスポーツを指向している。ちなみに前後重量配分は理想的な50対50の設定になる。

造形はトヨタのスポーツヘリテージを継承

 スタイリングは、オーバーハングを切り詰めたエモーショナルな造形。高速走行時のリフト(揚力)を抑えるため、前後はもちろん、フロア下面を含め、トータルに空力バランスを追求した。
 ダブルバブルルーフや、ヘッドライトの位置を車両の内側に寄せることで、フェンダーのボリューム感を強調するデザイン手法は、名車2000GT、そして旧型スープラなど、歴代トヨタ・スポーツカーのヘリテージを継承した部分だ。
 インテリアはタイトな純2シーター構成。ドライバー正面に8.8㌅TFTメーターを配置。シフトレバーはステアリングを握る左手を下ろした位置にある。シートはサポート性を重視した純バケット形状。RZとSZ-Rは本革とアルカンターラのコンビ仕様が標準だ。

 新型は強靭なボディを追求。アルミとスチールを用いたハイブリッド骨格を基本に、異なる素材同士の接合強度を高め86比、約2.5倍の剛性を実現した。スープラのボディ剛性は、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)キャビンを採用したレクサスLFAを上回る。

最強ユニットは340psの3リッター直6ターボ

 パワーユニットはBMW製ユニットにスープラ専用セッティングを実施。RZ用の3ℓ直6DOHC24Vターボは、340ps/5000~6500rpm、500Nm/1600〜4500rpmを発揮する。スペックはZ4・M40iと共通。ポルシェ・ケイマンS(325ps/37.7kg・m)を大幅に凌ぐ。

 SZ-R、SZ用の2ℓ・直4ユニットはパワーと効率を追求した新世代。それぞれ258ps/400Nm、197ps/320Nmをマークする。アイドリングストップ機構は全車に標準装備。トランスミッションはパドルシフトを備えた8速ATだ。

 足回りはFストラットと、Rマルチリンクの4輪独立システム。RZとSZ-Rには、アダプティブバリアブルサスペンションを装備。走行モードや路面状況に応じてダンパーの減衰力を最適に制御し、走りと乗り心地を高次元で融合した。また、全車が後輪左右のロック比率を0〜100の範囲で無段階に調節するアクティブデファレンシャルを標準装備する。
 タイヤは全車が前後でサイズが異なり、RZは前後35偏平の18㌅、SZ-Rは前後40偏平の17㌅、SZは前50/後45偏平の17㌅が標準。アルミはスポーク形状。

 安全・運転支援でバイスは、衝突被害軽減ブレーキやブラインドスポットモニタ—、レーダークルーズコントロール(全車速対応)、車線逸脱警報が標準。コネクテッド機能も充実しており、全車に車載通信機(DCM)を装着。エマージェンシーコールやスマホと連携した車両遠隔操作など多彩なスープラ専用サービスを提供する。