コロナ・マークII・GL&L 【1972,1973,1974,1975,1976】

伸びやかな造形の豪華パーソナルカー



初代は上級パーソナルカー市場を創造

 マークIIは、1968年9月に発表された初代(RT60系)は大きな人気を集め、市場で絶対的とも言えるポジションを確立する。初代の登場から4年を経た1972年のフル・モデルチェンジで目指したポイントは、高級パーソナルカーとしての位置付けをさらに強めること。環境性能と安全性を向上させ、さらにメカニズムの一層の信頼性を向上させることにあった。この当時、日本のクルマは未だ発展途上状態。機能性を中心に磨き上げるポイントは数多くあった。

ロー&ワイドな新スタイリングを採用

 第2世代のマークIIとなって、最も大きく変わったのはボディスタイルである。サイズ的には全長が25mm、全幅が20mm、ホイールベースが75mmそれぞれ延長され、全高は逆に15mm低くなっている。また、スタイリングは全面的に刷新され、大きく、広く、そして低く、と言うイメージを強調したものとなった。
 ボディバリェーションは4ドアセダン、2ドアハードトップ、およびワゴン(バン)の3種があり、シリーズ全体のグレードは39種にもなっていた。

 販売の主力となるGLグレードは、排気量1968ccの直列4気筒SOHCの18R型エンジンを搭載。4ドアセダンと2ドアハードトップに用意された。トランスミッションはフロアシフトの4速マニュアル型とトヨタの独自開発による「トヨグライド」3速オートマチックがある。ワゴンとバンにはGLグレードは無い。
 駆動方式はフロントエンジン、リアドライブ。ブレーキはフロントにソリッド・ディスク、後輪にリーディングトレーリング型ドラム・ブレーキの組み合わせ。いずれもサーボ機構が標準で備わる。

高級イメージの牽引車は6気筒のL

 2代目マークIIには初代にはないラインアップが加わった。クラウン用の6気筒ユニットを搭載したLシリーズである。Lシリーズはセダンと2ドアハードトップの両方のボディに設定され、注目のエンジンは1988ccの直列6気筒OHC。110ps/5800rpmの最高出力と16kg・m/3600rpmの十分な出力とトルクにより豪快な走りを実現した。Lシリーズは日産のスカイライン2000GTやローレルの対抗モデルとして企画されたシリーズ。マークII本来の豪華さと走りを一段と磨き上げていた。

 エクステリアでは、4気筒ユニットを搭載した標準型と比較して50mm長いボンネットを持ち、専用形状の2分割フロントマスクを採用。インテリアも木目パネル張りにすることで上質なイメージを訴求していた。Lシリーズの登場によりマークIIはコロナの上級版というポジショニングではなく、クラウンのパーソナル版というキャラクターを身に付けた。

クルーズコントロールをオプション設定

 インテリアはこの時代としては豪華なもので、3本スポークのステアリング、木目調のセンター・コンソールが標準装備となり、ダッシュボード下側に並ぶヘッドライトやハザードスイッチ、イグニッションキーのキーホールにはヘッドライトの点灯と連動して内部照明が点く。長距離ドライブに重宝するクルーズコントロールはオプション設定となっていた。
 価格は、セダンの2000GLが4速フロアシフト(マニュアル)仕様で78万円、Lシリーズのセダンは87万5000円。マークIIはこの後も大きく発展し、トヨタのドル箱的な存在に成長する。