トヨタMEGA WEB 【1999〜】

最新トヨタ車と名車が集うクルマのテーマパーク

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MEGA WEBは3施設でクルマ好きを魅了

 トヨタが展開するクルマのテーマパーク「MEGA WEB」は、見て、乗って、感じることが出来るクルマ好きにはたまらないスポットだ。東京のお台場ヴィーナスフォート内にあり「トヨタ・シティショウケース」、「トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース」(現在閉館中)、「ヒストリーガレージ」の3施設で構成されている。このうちメインとなるのはシティショウケース。レクサスを含めトヨタの最新モデルに自由に触れることができるだけでなく、実際に試乗もできる魅力のスポットだ。

試乗も可能なシティショウケースは圧巻

 シティショウケースは、2階建てのショールームとその周囲に配置された1周1.3kmの専用コースを持つ巨大施設。フロアには最新のトヨタ車がズラリと並ぶ。しかも単に展示されているのではなく、自由に乗り込むことができるの。プリウスやスープラといった人気のモデルはもちろん、普段はなかなか接することのできない超高級サルーンのセンチュリーや、商用車のハイエースのドライバーズシートや後席に座り、居住性や使い勝手をじっくりと確かめられるのが嬉しい。次の愛車候補としてトヨタ車を検討している方はもちろんだが、そうでなくても非常に楽しい。

 やはりクラウンの作り込みは入念とか、プリウスαのサードシートは狭いけれども実用的だとか、にわか評論家気取りでさまざまなトヨタ車をチェックできる空間はシティショウケース以外にはない。しかも試乗もできる。試乗は専用Webで1ヶ月前から可能で、当日予約もOK。施設内の1.3kmコースだから高速チェックは無理だが、それでも実際にドライビング体験ができるのは魅力だ。

 大人だけでなく次世代のトヨタファン創出のため子供向けのプログラムも充実している。モーターがアシストするペダルカーで専用コースを走れる「キッズ・ハイブリッド・ライドワン」をはじめ、安全技術を体感できる「セーフティシミュレター」、スポーツドライビングの世界を体感できる「モータースポーツ・シミュレター」など盛りだくさん。ハイブリッドの仕組みを分かりやすく解説した展示コーナーもある。

ヒストリーガレージで、名車を鑑賞

 一方、誰にとっても使いやすく便利なクルマを目指す取り組みが実感できるのが「トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース」(現在閉館中)だ。クルマのユーザーは老若男女さまざま。ユニバーサルデザイン・ショウケースは、使う人の立場に立ったさまざまな工夫が自然に理解できる構成となっている。

 デザインルームでは「聞く/操作する/見る/健康・快適」のテーマ別にユニバーサルデザインを紹介。聞くコーナーでは音の感じ方やお年寄りの耳への気配りなどを説明するなかで、誰にでも分かりやすく快適な音を作る工夫を知ることができる。クルマだけでなく、暮らしを取り巻くさまざまな分野のユニバーサルデザインを紹介したコレクションウォールも面白い。風呂敷やのれんなど、日本には古くからユニバーサルデザインの思想が息づいていたことが実感できるのだ。また人に優しいウェルキャブ(トヨタの福祉車両)の実際の機能を体感できるカーゾーンも設置している。

 トヨタという枠組みから離れ、名車の世界を堪能できるのが「ヒストリーガレージ」である。スカイラインGT-Rやトヨタスポーツ800などの往年の国産車はもちろん、ポルシェ356やジャガーEタイプなど憧れのヒストリックスポーツが通路に自然にディスプレーされ、心ゆくまで鑑賞できるのだ。しかもミニカーショップや、カフェコーナーなども用意されている。散歩感覚で名車の世界に浸れるユニークな施設である。
※情報は取材時のもの