RVR 【1997,1998,1999,2000,2001】

ショートボディ&2列シートの第2世代



マルチな魅力を発散した新ジャンルRV

 日常ユースの優れた実用性に加え、オンロード/オフロードを問わない走りの性能を併せ持った新しいジャンルのRV(レジャーヴィークル)として、1991年2月に三菱自動車が発表したモデルが初代の「RVR」である。かなり欲張ったコンセプトではあったが、Jeepに始まる本格的なオフロード車として開発されたパジェロ以外に、扱いやすいRVを持たなかった三菱自動車として、パジェロよりもソフトな性能を持ったRVRは、販売戦略上も最も必要なモデルだった。車名であるRVRとは、リクレーショナル ヴィークル ランナー(Recreational Vehicle Runner)のイニシャルであるという。

 1983年に登場したクライスラー系のミニバン(プリムス ボイジャー/ダッジ キャラバン)に始まる多用途車の発展は、やがてオフロード車をもその範疇に取り込み、SUV(スポーツ ユーティリティ ヴィークル=Sports Utility Vehicle)という、これまた全く新しいジャンルのモデルを生み出すことになる。

2代目はキープコンセプトで進化

 RVRは1997年11月にフルモデルチェンジされて第2世代へと進化する。基本的なスタイルやコンセプトは旧型から継承され、シャシーコンポーネンツも先代同様にシャリオのものが流用されていた。シャリオは3ナンバーサイズであったが、RVRはエンジン排気量も含めて5ナンバーサイズに収まっていた。オンロードでの使用を前提とし、環境性能も磨いたRVR。主力のモデルのほか、初代同様、オフロードも走行可能とした「RVRスポーツギア」もラインアップには加えられていた。スポーツギアは幅広タイヤの装着をクリアするためオーバーフェンダーを取り付けたことで全幅が1740㎜となり、3ナンバーサイズのボディーを持っていた。

 RVRのスタイリングは基本的には旧型のキープコンセプトだが、スムーズなラインを採用している。使われているシャシーは、シャリオのホイールベースを170㎜短縮して2550㎜としたもの。旧型に比べて30㎜延長された。トレッドに大きな変更はなく、5ナンバー枠に収まるボディサイズは全長4280㎜、全幅1695㎜、全高1950㎜となっている。扱い易いサイズをキープすることで、燃費も含め、日常ユースでのメリットをしっかりと確保した。

燃料消費を抑える直噴(GDI)エンジンの採用

 駆動方式はフロント横置きエンジンによる前2輪駆動およびフルタイム4輪駆動である。搭載されたエンジンは1タイプ。三菱独自の筒内直接噴射エンジンで、排気量1834㏄の直列4気筒DOHC16V(4G93 GDI型、出力140ps/6000rpm)である。環境性能に優れるユニットであり、燃費低減とパワー向上を両立。パワーを約10%引き上げながらも、燃料消費を約30%抑えていて、10・15モード燃費13.8km/Lを実現していた。トランスミッションは電子制御方式を採用したINVECS-Ⅱ4速ATが組み合わされた。なお、スポーツギア系にはINVECS-Ⅱ4速ATを組み合わせた排気量2350㏄の直列4気筒DOHC16V(4G64 GDI型、出力165ps/5500rpm)と、 5速MTも用意した排気量1997㏄DOHC16Vインタークーラー付きターボチャージャー(4G63型、出力250ps/5500rpm)の2種が搭載されていた。

 好調な販売を続けていたRVRだったが、経済的な不況やミニバンやSUVの流行が衰退したこと。さらにメーカーである三菱自動車のリコール隠し問題が重なり、2002年8月で生産が中止。7年以上の空白を置いて、2010年に第3世代が生まれている。