館長日記02 神奈川-静岡県・足柄峠 【2021】

雄大な富士を求めてドライブ、でもちょっと残念でした

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名車文化研究所の館長は、もちろん無類のクルマ好き。
得意なのは「ちょっと古いクルマ」だけではありません。最新モデルも興味シンシン。現在でも自動車専門誌「CAR and DRIVER」の編集委員としてバリバリ取材をこなしています。
その日常を「館長日記」としてご紹介します。今日は,番外編
名車文化研究所・館長 横田宏近
新年はやっぱり富士山を拝みたい!

 マクラーレンの取材が終了してCAR and DRIVERの編集作業は本格化、自分の原稿執筆、レイアウト出し、ライターさんの原稿整理、そして打ち合わせと大忙し。基本的には自宅の仕事場でリモートワークを行っています。
 今日は、新たなクルマ取材はなし。でもせっかく館長日記をスタートさせたのに、なにもないのは寂しい限り。今回は1月3日のドライブをちょっとご紹介しましょう。
 館長は、神奈川県の横浜に住んでいます。今年の初詣は近所の「富士山神社」に出掛けました。小高い丘の上にある小さな神社さんです。詳しい由来は知らないのですが、散歩感覚で行けるので毎年お参りしています。参拝者はお正月でもちらほらしかいません。そこも気に入っているポイントです。でも最大の魅力は、名前どおり、神社さんから富士山が見えること。お参りした1月2日は快晴。頂上が雪化粧した富士山が実にきれいでした。でも,少し不満も…、地理的にしょうがないとはいえ、雄大さに少し欠けるのです。せっかくのお正月です。どうせなら大きな富士山を拝みたい! コロナ禍の中、不要不急の外出は避けるべきですが、クルマから降りなければ、周囲に迷惑をかける事はないだろうという勝手に判断。ドライブ計画を立てました。

富士山が真正面に見える場所を探して、足柄峠をセレクト

 アナログ派の館長は、さっそくロードマップをチェック。富士山が真正面に見えるであろう場所を探しました。しかも数時間で戻ってこられる事も条件。時節柄、あまり遠出はできません。
 ドライブ先にセレクトしたのは、神奈川県の足柄峠。神奈川県の南足柄市から、静岡県の小山町に抜ける主要地方道78号線です。ロードマップには「国道246号線の抜け道、道幅狭く急勾配」とあります。なんか運転しがいのある道のようですし、なにより富士山が真正面にあります。ここなら雄大な富士山が拝める事は間違いないでしょう。
 出掛けたのは1月3日の午前中。横浜の天気は良好。でも前日に比べ、少し雲は出ていました。まずは横浜・町田ICから東名高速に乗り、大井松田ICを目指します。ドライブのお供は、2001年式のホンダ・ステップWGN。昨年ワンオーナーカーを購入し,各部を仕上げたお気に入りのクルマです。普通の人にとっては単なる大古車にしか見えないでしょうが、この時代のホンダ車は,味わい深いと勝手に思っています。走りはなかなかです。クルマの詳細はまた別の機会に紹介します。
 渋滞もなく、45分ほどで大井松田ICに到着。そこから足柄峠までは約20分。当初は立派な道でしたが、しだいに急坂になり、道幅も狭くなってきました。ヘアピンカーブも現れ、非日常の気分。頂上を過ぎ,静岡県に入ると道は、再び整備が行き届き、走りやすくなりました。いよいよ富士山と対面です。

あれ、富士山だけが見えない!?

 足柄峠を下って行くと、左手に絶好のビューポイントを発見。広い駐車スペースにステップWGNを乗り入れました。でも肝心の富士山は見えません。出発時から雲が出ていたのが気になっていたのですが、なんと足柄峠から眺めは富士山だけが雲の中。裾野が少し見えるものの富士山そのものを確認する事は出来ません。うーん残念。見えないのは、普段の館長の行いが悪いからでしょう。
 でも晴れていれば、足柄峠が絶好の富士山スポットである事は確認できました。また近いうちに訪れる事を誓って、峠を下りました。帰宅は午後2時前。富士山こそ拝めなかったものの(これが主題ではあったのですが)、ステップWGNが予想以上に走ってくれたので大満足。また機会を見て、出掛けてみようと思います。いいワインディングを見つけました。