サファリ 【1987,1988,1989,1990,1991,1992,1993,1994,1995,1996,1997】

世界が舞台。最高峰オフローダー



先進サスペンションでライバルを凌駕

 日産サファリは、トヨタのランドクルーザーのライバルであり、大排気量エンジンと強固なシャシーフレーム、ロングストロークのサスペンションを組み合わせ、レベルの高いオフロード性能を狙っていた。1987年11月に今回の主役である第2世代へとフルチェンジされる。

 第2世代は基本的なシャシーレイアウトこそ初代と共通だが、リアサスペンションがコイルスプリングが支える5リンク方式へと変えられた。ライバルであるトヨタ・ランドクルーザーがコイルスプリングを使ったリアサスペンションを採用するのは1990年代以降だから、サファリはライバルに先駆けていたわけだ。これにより、乗り心地と高速走行時の直進安定性および悪路走破性能が格段に向上することになった。

新開発6気筒ディーゼル搭載

 フロント部に縦置きで搭載されるエンジンは、厳しさを増す排気ガス浄化規制に対応して新しく開発された、TD42型を名乗る排気量4169㏄の直列6気筒OHVディーゼル。最高出力は125ps/4000rpmを発揮した(輸出向けにはガソリン・エンジンも存在)。

 トランスミッションは当初5速マニュアルのみだったが、1988年9月からはオーバードライブ付き4速ATも設定された。トランスファーギアは2速のマニュアル。トランスファーギアの切り替えは低速走行なら走行中でも出来る。

ワゴンもラインアップに参加!

 第2世代サファリが誕生した1980年代後半は、世界的に第一次SUVブームが起こっており、パーソナルカーとして注目を集めるようになっていた。サファリは、前後のフェンダーを拡げワイドなタイヤを装着したグランロードを設定。さらに、1992年2月には乗用車登録のワゴン・シリーズもラインアップする。

 ワゴンはロングボディのエクストラとショートホイールベースのハードトップに設定。エクストラは3列シート仕様の7人乗り。ハードトップは、これまでの定員4名から5名としていた。ワゴンの追加で、サファリはSUVとしての魅力を完璧なものとしたのである。

 1991年11月からは、それまでディーゼル・エンジンのみであった国内向けモデルに、ガソリン・エンジン仕様車も設定した。サファリは1997年に第三世代へとチェンジされ、さらに走りに磨きを掛けたが、日本ではサファリほどの悪路走破性が必要でないことも事実で2007年6月に日本の国内販売を中止した。

ホイールベースでキャラクターを分けた設定

 第2世代のサファリは初代モデルと同様に2種のボディを持っていた。ホイールベース2400mmのハードトップと、ホイールベース2970mmのエクストラだ。2ドア仕様のハードトップは全長の短さを生かしオフロード性能を重視したモデル。一方エクストラは大柄のボディによる優れた居住性とユーティリティがセールスポイントだった。

 どちらも並みの4WDモデルとは比較にならない悪路走破性を持っていたが、最強オフローダーはハードトップの称号。エクストラは最強ワゴン(バン)という呼び方が似合った。頑丈そのもののフレーム構造といい、トルクフルな大排気量エンジンといい、サファリは走行条件がシビアなほど光輝いた。日本ではマニアが選ぶクルマのイメージが強いが、中東やアフリカなどでは日産を代表する1台だった。