トヨタの歴史2 第二期/1958-1972
日本No.1メーカーへの成長と足固め
オリジナル乗用車のクラウンやコロナなど、
積極的に新型車を発売した1950年代半ばのトヨタは、
来るべき1960年代に向けて小型車の開発に乗り出す。
さらに自社の技術力を世界にアピールする
スポーツカーの製作にも意欲を見せ始めた――。
トヨタの歴史1 第一期/1930-1957
栄光のトヨタ、苦闘の青春時代
トヨタの歴史は1930年、
豊田喜一郎が小型エンジンの開発をスタートしたときからスタートする。
1933年、豊田自動織機製作所に自動車部を設置。
混乱の戦時を経て、1955年には純国産の乗用車である
「トヨペット・クラウン」が誕生。
トヨタは日本を代表する自動車メーカーとして躍進をはじめる。
ダイハツの歴史2 第ニ期/1968-1977
新たな経営戦略と車種展開の拡大
中堅メーカーが経営基盤の強化を
模索していた1960年代後半、
コンパクトカー・メーカーのダイハツ工業は
資本強化のためにトヨタと業務提携する。
1970年代に入ると月販3万台の実現に向けて、
車種ラインアップと工場の拡大に驀進した。
ホンダの歴史3 第三期/1976-1984
自動車総合メーカーへの躍進
シビックの成功で勢いを増したホンダは、
1970年代中盤から1980年代前半にかけて
車種ラインアップの大幅な拡大を実施する。
同時に新しいディーラー網も構築。
海外ではアメリカに4輪車工場を建設し、
欧州メーカーとの提携も実現した。
ダイハツの歴史1 第一期/1907-1967
コンパクトカー・メーカーとしての発展
国産初のガソリン自動車“タクリー号”が
産声を上げた1907年(明治40年)の日本。
同じ年に大阪では、注目の新会社が創立される。
内燃機関の製作と販売を目的に立ち上げた、
その名もずばり“発動機製造株式会社”だ。
同社は戦後、ダイハツ工業として発展していく。
スズキの歴史2 第二期/1966-1977
軽自動車メーカーとしての発展
スズライト・フロンテやバンの開発で、
軽自動車メーカーとしての確固たる地位を
築き始めた鈴木自工は、1960年代後半に入ると
小型車のマーケットにも進出する。
同時に軽自動車のラインアップもさらに強化。
排出ガス規制にも2ストロークで挑んだ。
スズキの歴史1 第一期/1920-1965
繊維織機メーカーから自動車メーカーへ
軽自動車生産・販売のリーダーメーカー、
世界規模で4輪と2輪を開発する希少な企業、
インドを中心とする独自のグローバル展開。
スズキに冠せられるキャッチフレーズは、
いずれも会社の個性を強調するものばかりだ。
その源泉は、同社の稀有な変遷にあった――。
日産の歴史3 第三期/1973-1984
排出ガス規制の克服と車種の拡大
1970年代中盤の日産自動車は、
他メーカーと同様に石油危機による供給制限と
排出ガス規制への対応に苦慮することになる。
難題を克服した同社は、1970年代末ごろから
車種展開の拡大と施設の増強を実施し、
トヨタへの追撃体制を構築していった──。
日産の歴史2 第二期/1960-1972
乗用車とスポーツカーでの躍進した黄金期
ダットサン・ブルーバードのヒットや
中型乗用車のセドリックのデビューなどで、
快進撃を続ける1960年代の日産自動車。
1966年にはプリンス自動車を合併して、
車種展開の拡大と新技術の導入を図る。
モータースポーツにも積極的に参戦した。