ファミリア・プレスト
“急速”のサブネームを持つ本格派
1966年に登場したカローラやサニーの効果で、
にわかに盛り上がる日本のマイカー・ブーム。
東洋工業が販売するファミリアも
その一翼を担っていったが、
戦闘力のさらなるアップを目指して、
1970年にビッグマイナーチェンジを実施した。
ルーチェ・ロータリークーペ
ロータリー搭載のFFスペシャルティ
1967年にコスモスポーツをデビューさせた
東洋工業は、ファミリア・ロータリークーペなどで
ロータリゼーションを進めていた。
市販モデルとしては4番目のロータリー搭載モデルは
豪華装備を持つルーチェ・ロータリークーペ。
FFレイアウトという
新機能を備えてのデビューとなった。
スプリンター・クーペ
独自のボディを採用した3代目クーペ
自動車の保有台数が飛躍的に伸びた1970年代初頭、
トヨタ自工はこの流れに対応するために、
車種ラインアップの拡大に乗り出す。
カローラの派生車種だったスプリンターは、
オリジナリティを強調した独立車種へと移行。
とくにイメージリーダーのクーペには力を入れた。
トヨペット・コロナ・マークII
上級な装備と車格を持った新戦略車
カローラとともにトヨタの屋台骨となった
ミリオンセラーカーの3代目コロナのイメージを受け継ぎ、
より上級にシフトしてデビューしたマークⅡ。
セダン、ハードトップ、ワゴン、バンのモデルを持ち、
コロナより大きくクラウンよりコンパクトな
新たな市場の開拓を狙っての登場だった。
フェアレディ240Z
スポーツカーの歴史を塗り替えた高性能“Z-CAR”
日産自動車は1969年にクーペボディの精悍フォルムを
まとった新世代スポーツカーの「フェアレディZ」を発売。
米国市場では1970年に「DATSUN 240Z」として発表する。
さらに1971年には輸出専用であったL24型エンジンを搭載する
「フェアレディ240Z」シリーズを日本国内でリリースした。
240Zは最強のパーソナルGTとしてマニアからの熱い支持を獲得。
スポーツカーの歴史を塗り替える。