マツダ
1970年代

コスモAP

マツダ渾身の高級スペシャルティカー
第4次中東戦争に端を発したオイルショックで、 最も苦境に立たされたのは東洋工業だろう。 燃料消費の多いロータリーエンジンは、 市場から“悪いエンジン”のレッテルを貼られ、 結果的に販売台数は大きく下落する。 しかし開発陣はロータリー車の開発を諦めなかった──。
日産
1990年代
2000年代

テラノ

オールラウンド性を高めた全地球対応SUV
2代目のテラノは、 全方位で走りの性能を磨いた逸材だった。 ビルトインフレーム方式の 軽量で強靱なモノフレームボディ、 路面を選ばないオールモード4×4機構、 パワフルでスムーズなエンジン群……、 厳しい大自然のなかはもちろん、 都会でもスマートさを失わないダンディな存在。 2代目は大きく進化していた。
BMW
1980年代
1990年代

1987 BMW M3

グループA最速を目指した究極の“Mパワー”
ツーリングカー・レースでの勝利−− この唯一無二の目的を達成するために、 BMWモータースポーツ(BMW M社の前身)は 3シリーズの2ドアセダンをベースとする ハイパフォーマンスモデルの開発を手がける。 エンジンは専用の2.3リッター 直4DOHC16Vを搭載。 シャシーやボディにも徹底した改良を図り、 優れたトラクションと空力特性を実現する。 渾身の高性能車は「M3」の車名で1985年に発表。 1987年からはサーキットを舞台に大活躍した。
トヨタ
1980年代
1990年代

ソアラ

世界に誇る先進技術を満載した高級スペシャルティ
2代目のソアラは鮮烈なクルマだった。 美しいスタイリングの内側に 超パワフルな新世代エンジンを搭載し、 世界に誇る先進技術を惜しみなく投入していたからだ。 230psを誇った3.0Lターボの豪放なパワーは 4輪ダブルウィッシュボーン式の電子制御エアサスペンションが支え、 メーターには世界初のスペースビジョン式を採用。 新型は日本車の到達点を示す傑作だった。
日産
1980年代
1990年代
2000年代

フェアレディZ 300ZX

ハイテク技術を積極的に採用した新世代Z-CAR
好景気に華やぐ1980年代後半の日本の自動車市場。 潤沢な開発資金を有する自動車メーカーは、 市販モデルのハイテク化を積極的に推し進めていく。 日本屈指のスポーツモデルである 日産自動車のフェアレディZも、 渾身のフルモデルチェンジを実施した。
スバル
1990年代
2000年代

インプレッサWRX

世界ラリー選手権制覇を目指したWRX第1世代
海外モータースポーツへの本格参戦に際し、 ラリーを選択した富士重工業(現SUBARU)。 独創的な技術で勝負する同社は1992年に 新しいホモロゲーションモデルを市場に放つ。 新世代モデルのインプレッサをベースとする 「WRX」グレードを発売したのだ。 出力アップを果たしたEJ20ターボエンジンに 強化した駆動システムを 採用したハイパフォーマンスモデルは、 WRCの舞台で1995~1997年にかけて3年連続で マニュファクチャラーズタイトルを獲得した。
メルセデス・ベンツ
1980年代
1990年代

190E2.3-16

レース制覇を目指した小型スリーポインテッドスター
メルセデス・ベンツ初のコンパクトセダンとして、 1982年に市場デビューを果たした190シリーズ。 上位クラスと同様の入念な設計や高い安全性を 備えた新世代サルーンはたちまち高い人気を獲得する。 その後、高性能版の「190E 2.3-16」が登場。 コスワースがチューニングした2.3L・DOHCエンジンに エアロパーツをフル装備したレース参戦を前提にした ホモロゲーション用ハイパフォーマンス車は、 メルセデスのスポーツイメージを一気に引き上げた。
マツダ
1970年代

サバンナ・スポーツワゴン

ロータリーエンジンを搭載した多用途俊足派
超スムーズ&パワフルなロータリーエンジンと ユーティリティに優れたワゴンボディを融合させた サバンナ・スポーツワゴンは斬新な存在だった。 スポーツカー並みの速さと休日を豊かにする広い空間が 新たなパーソナルカー像を提唱したのだ。 時代のニーズを先取りしたエポックモデルの1台である。
日産
1970年代

スカイラインHT2000GT-R

わずか4カ月で生産を終了した孤高のケンメリR
“日本の風土が生んだ傑作車”と謳われる 高性能スポーティモデルのスカイラインは、 1972年9月になると全面改良が実施され、 第4世代となるC110型系に切り替わる。 4カ月後の1973年1月にはS20型エンジンを 搭載する「ハードトップ2000GT-R」が登場。 排出ガス規制などに翻弄されてわずか197台を 生産しただけで表舞台から去ったが、その存在は スカイライン史の大いなる“伝承物”となった。
ランドローバー
1970年代
1980年代
1990年代

レンジローバー

ランドローバーの上級バージョンとして開発された“魔法の絨毯”
BL傘下のローバー社は1970年6月、 英国南西部にあるミュードン・ホテルにて まったく新しいランドローバー車を発表する。 従来のランドローバーで培った4WD技術に、 多用途性を考慮した2ドアボディと快適性に富む キャビンルームを採用したニューモデルは、 「レンジローバー」を名乗り、 その後、世界屈指の高級4WDに成長する。