フェアレディ1600
シルビアの心臓を積み、走りを磨いたSP311
1962年10月、フェアレディの名が
初めて国内で使われた
フェアレディ1500(SP310)が登場する。
その発売から約2年半あまり、
フェアレディは1600ccユニットを搭載するなど、
大きな変更を受ける。
165km/hのトップスピードを誇ったSP311の誕生である。
三菱の歴史2 第二期/1963-1976
フルラインメーカーへの足固め
三菱500やコルト600、ミニカなどの開発で、
自動車市場への進出を果たした旧三菱系3社は、
1964年に三菱重工業として再び集結し、
さらなる車種ラインナップの拡大を図る。
1970年には三菱重工業から自動車部門が独立。
三菱自動車工業として活動することになった。
フェアレディZ432
鮮烈な速さを印象づけた生粋サラブレッド
最強のフェアレディZ、それが“432”だ。
レーシングフィールドから生まれた珠玉の
S20型DOHC24Vユニットを搭載し,
210km/hのトップスピードをマークしたトップアスリートである。
432のネーミングは“4バルブ、3キャブ、ツインカム”に由来し、
高度なメカニズムをストレートにアピールしていた。
世界のスポーツカーシーンを変革した初代Z-CARの頂点。
しかし、その生涯は意外なほど短命だった。
プリンス・スカイライン(ALSI)
先進技術を投入したこだわりセダン
歴代スカイラインは、独自の個性を持つクルマだ。
この伝統は1957年4月に登場した初代モデルから変わらない。
高い技術レベルを誇った開発陣のこだわりは
従来にないタフさと快適性の融合。
初代モデルは、国産初のド・ディオン・アクスルを採用した足回りや
パワフルなエンジンで俊敏で快適な走りを実現し
伸びやかなスタイリングでユーザーを魅了した。
イタリアンデザインのパーソナルカーも話題を呼ぶ。
フェアレディ2000
気骨あふれるスパルタン・スポーツ
フェアレディ2000は圧倒的な性能が魅力の “貴婦人”。
トップスピード205km/hを誇り、
ゼロヨン加速は当時日本車最速の15.4秒。
トラディショナルな2シーターオープンながら、
鮮烈なパフォーマンスでモータースポーツでも大活躍した。
ドライビングには相応のテクニックを必要としたが
それさえも魅力だったスパルタン・スポーツ。
アメリカでも愛された国際派レディである。