トヨタの歴史3 第三期/1973-1983
排ガス規制の克服と車種設定の拡充
さまざまな技術革新で排出ガス規制を
乗り切ったトヨタ自動車工業は、
1970年代末になるとクルマの高性能化に着手し始める。
さらに生産工場や販売ディーラーの拡大も実施。
日本No.1自動車メーカーとしての地位を
確固たるものにしていく──。
ホンダの歴史3 第三期/1976-1984
自動車総合メーカーへの躍進
シビックの成功で勢いを増したホンダは、
1970年代中盤から1980年代前半にかけて
車種ラインアップの大幅な拡大を実施する。
同時に新しいディーラー網も構築。
海外ではアメリカに4輪車工場を建設し、
欧州メーカーとの提携も実現した。
ハイラックス・サーフ
トヨタ製クロカンのヒット作
1970年代末ごろから徐々に広がり始めた
日本のレクリエーショナルビークル・ブーム。
各自動車メーカーも、その流れに対応した
新型車を続々とリリースするようになる。
トヨタはピックアップのハイラックスを
ベースにした魅力的なSUVを開発した。
日産の歴史3 第三期/1973-1984
排出ガス規制の克服と車種の拡大
1970年代中盤の日産自動車は、
他メーカーと同様に石油危機による供給制限と
排出ガス規制への対応に苦慮することになる。
難題を克服した同社は、1970年代末ごろから
車種展開の拡大と施設の増強を実施し、
トヨタへの追撃体制を構築していった──。
1987 BMW M3
グループA最速を目指した究極の“Mパワー”
ツーリングカー・レースでの勝利−−
この唯一無二の目的を達成するために、
BMWモータースポーツ(BMW M社の前身)は
3シリーズの2ドアセダンをベースとする
ハイパフォーマンスモデルの開発を手がける。
エンジンは専用の2.3リッター 直4DOHC16Vを搭載。
シャシーやボディにも徹底した改良を図り、
優れたトラクションと空力特性を実現する。
渾身の高性能車は「M3」の車名で1985年に発表。
1987年からはサーキットを舞台に大活躍した。
フェアレディZ 300ZX
ハイテク技術を積極的に採用した新世代Z-CAR
好景気に華やぐ1980年代後半の日本の自動車市場。
潤沢な開発資金を有する自動車メーカーは、
市販モデルのハイテク化を積極的に推し進めていく。
日本屈指のスポーツモデルである
日産自動車のフェアレディZも、
渾身のフルモデルチェンジを実施した。